毎日を楽しく

日々思うことを書いていきます。

「相談役」、「顧問」は必要か

日の出が早くなってきました。6時半ごろにはもう明るくなります。春が近づいてきています。

さて、4日前の記事ですが面白いものを見つけました。

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

大きい企業になるとだいたい設置されてされているであろう「相談役」「顧問」。だいたい引退したような年齢の人が就くケースが多いので、実務をやるわけではなく、昔功績を立てた人を称えるための名誉職的な意味合いが強いと思いますが、それにしても何をしているのかいまいち分からない役職ですよね。記事に書かれているように年収2,000-3,000万、個室、秘書、接待も使えるなんてことが事実だとしたら一般社員からしたら夢のような待遇です。

 

引退した人にここまで尽くす必要性があるのかと、疑問に思ってしまいます。政治家にせよ財界人にせよご意見番の長老みたいなのがいつまでも居座っていてはそれよりも若い世代が成長しないので、一定の年齢に達したら潔く身を引いて一切の会社の業務や経営方針に口を出すことはやめたほうが良いと思います。特に政治家なんて50歳を過ぎても若手と呼ばれることがありますが、異常です。年齢が上だから、だとか過去に功績のある人だから、なんて理由で長老に遠慮して30代、40代が活躍できる機会が制限されるのは本当にもったいないです。ですので私も相談役や顧問は不要と思います。

 

最近は「うちは成果主義です!」という会社も増えてきましたが、昇格の条件が「5年間今のポジションに在籍しており、上司の推薦を受けて論文試験にパスすること」とか、実質ほとんど横並びに昇進するようになっており、結局年齢が上の人間が早く偉くなるようになってます。役職のなく年齢を重ねた人にもだいたい「スタッフリーダー」とか「プロジェクトリーダー」とか「スペシャリスト」とか横文字の謎の役職が与えられます。(相談役、顧問もかなり謎ですが)

 

古い体制を一掃しようという動きの中でこの「長老システム」と「精神論的残業文化」がひたすら根強く残っていることが不思議で仕方ありません。

 

先輩後輩というこの古い価値観も改める時だと思います。中学生ぐらいであれば1年年齢が違うだけで結構精神的な成熟度に差があるので、まだ分からなくもないのですが、大学を卒業した20才を過ぎた人間に対して入社が1年、2年先というだけでその人の方が偉い、となってしまうのは正当性がありません。それぐらいの年になればみな精神的な成熟度は同じレベルに達しているのですから、「誰が言うか」ではなくて「何を言うか」で判断されるべきでしょう。年上を敬うことは大事ですが、年下を敬うことも忘れてはいけません。互いに尊敬しあう、つまり対等な関係でいいと思うのですが、これだとだめなんでしょうかね。

 

偉そうなことを書いた手前、自分が老害になっていないか、わが身を振り返ってみることにします。

タイ料理

日曜日は図書館で本を5冊借りて来ました。はいってすぐある平置きの本の中に「とうがらしマニアックス」という本があり、小説と一緒にこれも借りました。

薄くて絵本のような体裁ですが唐辛子の種類、料理や調味料などの世界の唐辛子製品が紹介されており、すぐに読めてしまうので難しい読み物の合間にちょうど良いです。

 

日本料理っておいしいんですけど、辛いものはなぜかありません。せいぜいきんぴらごぼうに鷹の爪を刻んで入れるか、ししとうを焼いて食べるかぐらいで辛さを前面に押し出した料理はありません。隣の韓国や中国ではたっぷり唐辛子を食べるのに不思議ですね。

私は元々辛い料理が好きですし、タイに駐在していたころは(前に書いた記事では東南アジア、とぼかしましたがタイです)辛い料理はほとんど毎日食べていたのでたまに辛い料理が食べたくなります。 ということで、今日は懐かしいタイ料理について書いてみたいです。

 

タイ料理、というと日本ではそれほど人気はないように思います。トムヤムクングリーンカレーはだいぶ知られるようになりましたが、中華やイタリア料理のようにまだまだ一般的ではありません。(ちなみにトムヤンクンよりもトムヤムクンの方がより正確な発音です。日本語では「ん」の音を区別することはありませんが、タイ語では「ん」の音は3種類あります。「あんな人」「がんばって」「おんがく」と発音すれば舌と唇の動きが違うことが分かります。)

なぜ人気がないのかと考えたとき、おそらくですが東南アジアの言葉は馴染みがなくて名前を聞いても料理の中身を想像しにくいこと、香草(パクチー)や唐辛子を使うので苦手、もしくはちょっと過激な言い方をすれば不衛生な感じがいや、というのが主な理由かなと思います。特に年配の人ほどタイ料理が食べられるという人は少なくて、日本から出張者が来ても日本食屋に連れていくことが多く、せっかくタイに来たのにもったいないなぁ、といつも思っていました。

 

タイ料理は辛いものばかりではなく、地域によって異なります。中国やマレーシアから影響を受けたものもたくさんあります。辛いものはタイの東北部、イサーン地方発祥のものが多いのです。ですので、辛いという理由でタイ料理を敬遠している人は、ぜひ、辛くない料理があることも知って楽しんでほしいと思います。日本人にも人気のタイ料理をうんちくを含めて何点かご紹介します。

 

1.คอหมูย่าง(コームーヤーン) コーがのど、ムーが豚、ヤーンが焼くの意味です。直訳するとブタののど肉焼きです。トントロを火で炙ったような料理です。油がたっぷり乗った弾力のあるのど肉は最高です。だいたい唐辛子のチリソースがついてきますが、辛いものが苦手な人はそのまま食べてもOKです。だいたい80バーツぐらいです。

2.บะหมี่(バミー)タイ風ラーメンです。スープは豚の骨でつくってますし麺は黄色く

て日本の中華そばとそっくりです。具はエビ入りワンタンかスライスした豚肉、もしくはそのいずれもが入っており、日本のラーメンより小ぶりで大体7割ぐらいの量です。だいたい40バーツぐらいで食べれます。屋台でお気軽に食べれてうまい、安い、早いの三拍子が揃った料理です。同じ麺料理にก๋วยเตี๋ยว(クイッティアオ)というものがありますが、これはお米の麺でスープに豚の血を入れたりするのでバミーとは似ているようで似ていません。さらにこちらは注文するときに面の種類を選ばなければいけないのでバミーよりも上級者向けかと思います。豚の血と聞くとエグいですが、加熱すると臭みなどなくなるので私は抵抗なく食べていました。この豚の血のことをน้ำตก(ナムトック=滝)といいます。屋台に共通していますが、適当に指差しすればおばちゃんは適当に見繕って作ってくれますので、色々な麺類を楽しむとよいかと思います。

 

3.ผักบุ้งไฟแดง (パックブンファイデーン)パックブンは空心菜、ファイデーンは赤い火のことです。強めの火力で炒めた空心菜です。味付けはオイスターソースとニンニクと少しの唐辛子です。唐辛子を使いますが、ピリ辛程度なので、よっぽど辛いものがダメという人でなければ食べれるかと思います。甘さ、辛さ、オイスターソースの旨みとニンニクの香りが絶妙です。野菜なんですけど、ごはんに本当に合います。だいたい60バーツぐらいです。 タイ語の発音は難しいので、カタカナをそのまま読んでも通じない可能性が高いです。スマートフォンで料理の写真を撮っておくか、タイ文字で料理の名前をメモしておいて注文するときに見せるなどすると良いと思います。書き出すと止まらないので今日はここまでですが、またタイのことを紹介したいと思います

DVDが外れだったとき

本当に小さな話ですが、図書館やレンタルショップで借りた本やDVDが面白くなかったとき、どうすべきかいつも迷います。

本は無料なので読まずに返してもいいと思うのですが、そうはいっても最初の数十ページに目を通してしまうとなんとなくこの先読み続ければ面白くなっていくのかも、と、そこまでかけた時間が勿体ないような気がして何となく惰性で読んでしまいます。本は借りる前にだいたい中身を確認できるのでこのミスマッチ率はまだ低いのですが、問題はDVDです。

DVDは大体オープニングから直観的に「なんか違うなあ」と感じます。何がどうという説明はできないのですが、自分がその映画に最初に感じるこの直観ってだいたい当たっていて、殆どのケースで間もなく「あー、外れた」に変わります。

お金を払ってしまっているのと、時間がせいぜい2時間ぐらいなので最後まで一応見ます。

でも、とりあえず2時間見ることが目的となっていて、集中して見てないので内容もあまり理解せずに結局時間が無駄になってしまうケースがあります。

DVDを選択する基準って結構パッケージによるところが大きいと思います。「全米で○週間1位!」とか「カンヌ映画祭xx賞受賞」というのはあまり外れがないような気がします。この手のはお金がかかっているケースが多いので、話の内容がいまいち好きではなくてもセットやCGを見ると楽しめるという見方もできます。結構ネタにされる「全米が泣いた!」も外れが少ないですね。

外れが多いのは「xx映画祭で観客に衝撃を与えた鬼才xx監督による問題作!!」みたいな煽りです。なんと言うか、客観的な事実ではなくて主観的なコメントになっているやつです。鬼才と書いておけば変な内容でも見る側が理解できてないのは監督の感性について行けていないだけ、みたいに見えますしね。後は、最近増えてきましたがヨーロッパの映画は正直なところ私の中では外れが多いと思います。ヨーロッパ映画ってアメリカ映画のような明るさがあまりなくて、全体的に灰色っぽい視覚的にも音楽的にも陰鬱な雰囲気がちょっと苦手です。全体的に邦画に近いような気がします。

やっぱり映画って見終わった後はすっきりと気持ちよくなりたいんですよね。見た後に「・・・・」ってなる映画よりも、子供っぽくても、マッチョな主人公がマシンガンを撃ちまくって悪党をやっつけてハッピーエンドになるアメリカ映画の方が楽しいです。

さて、では外れを引いた時どうするか、ですが、基本的には今のスタンスになるかと思いますが、それ以前に口コミサイトなんかを参考にして外れをひかないようにするしかなさそうです。2時間って決して短い時間ではないですからね。

お決まりのコメント

HISでも違法残業があり、書類送検されたとのニュースを見ました。

2014年以降5回の指導を受けながら改善の様子が見られず、悪質と判断されたようです。大企業だからと言っても中身がホワイトとは限らない、を体現してますね。正直なところ結構いいイメージを持っていたので残念です。

ブラック企業の労働環境についてはいつも批判しまくってますので今回は敢えて触れませんが、そのコメントについて思うところがあります。

HISは「東京労働局によるご指摘等を厳粛に受け止めており、労働環境の改善に向けて、引き続き全力で取り組んでまいります」とのコメントを発表しています。いつも通りの何の意味もないテンプレコメントですね。社会的に違法なことをしているという自覚も反省も何も感じられないです。間違いなく次もやると思います、というよりもすでに5回やってますね。

企業や政治家が不祥事を起こした際に使われるコメントって、大体形が決まってます。思いつく限りに書き出してみましょう。

 

①記憶にございません。→しっかり覚えてます。

②誤解を与えたならお詫びを申し上げる。→自分の失言を受け手側の理解不足にすり替えます。

③ご迷惑とご心配をおかけして申し訳ない。→迷惑をかけただけで心配はしていない。

④訴状を見ていないのでコメントできない。→すぐに見てほしいです。

⑤担当者が不在でお答えできない。→今の時代携帯電話がありますよね。

⑥遺憾に思う。→謝ってません。

⑦個別の案件にはお答えできない。→都合の悪いことを突っ込まれるとこれ。そもそも個別の案件に回答しない記者会見って意味あるんでしょうか。全体についてしか話しできないとなると「適切に進めて参ります」とか意味のないコメントしか出ないですよね。

⑧前向きに検討してまいります。→何もしません。

⑨第三者員会(外部委員会、有識者委員会)を設置して・・・→責任は丸投げします。

⑩指摘は真摯に受け止めて・・・→外野が何か騒いでるけど、適当に流しておこう。

⑪秘書が勝手に・・・→自分がやりました。でも、なすりつけておきます。

 

直接的にものを言わないように、婉曲的に伝えるのが日本人。とはいえ何かしら問題を起こした時ぐらいは下手な表現でも自分の言葉で真摯に話をしてほしいものです。

「真摯に」っていう言葉も政治家センセイや悪徳企業に使い古された言葉で何だか陳腐に聞こえてしまいます。

パソコンのトラブル

f:id:fancy-freelife:20170129203539j:plainなぜノートパソコンのヒンジってすぐに割れてしまうのでしょうか。ここが壊れるのは3回目です。

今回壊れたパソコンは2014年の12月に買ったのでまだ2年しか経ってないのですが、割れて取れてしまったので本体部分とスクリーンがぐらぐらしています。また、ヒンジが割れた際に何かの具合でモニターの前後のカバーが写真のように開いてしまいました。近くのパソコンショップに電話して修理可能か聞いてみたのですが、部品の在庫がないということで残念ながら対応不可でした。

製品が多様化してかつライフサイクルが短くなっているのでこういう細かな補修用部品までわざわざ取っておけないのかもしれないですね。多分メーカーに依頼すれば修理可能なんでしょうけど、そのためにおそらく数千円するであろう修理代を払うという気にもならず、このまま使い続けるしかなさそうです。

使用する分には問題ないですけど、フタを閉じることができなくなってしまい、不便この上ないです。新しいパソコンを買っても良い頃かと思いますが、今月は出費が多かったので2月に入ってからですね。それとも、何とかアロンアルファで補修できないかなぁ。

そもそも買値が6万円台だったのであまり贅沢は言えませんけどね。それにしてもノートパソコンって安くなりましたよね。探せばLenovoとかASUSの3万円4万円台の安いものもあったんですけど、海外メーカーに押され気味な日本の会社を応援するつもりで富士通製を買いました。でも、裏面を見るとMade in Chinaだったのでちょっと拍子抜けしました。まあ、日本で製造して6万円台ってのは確かに難しいのかも。よくよくパソコンの裏面を見てみるとねじが緩んでいる場所がかなりありましたので、これを機にきつく締めておきました。

もう一つ困ったことに、外付けのHDDを読み込まなくなってしまいました。すぐに必要なデータがあるわけではないですが、メールや写真や音楽をたくさん入れているので何とかデータを取り出したいです。USBに接続すればランプは点灯するので接続のエラーやHDD自体の破損などではないと思いますが。

私もパソコン歴が長いわりに知識がないので技術的な問題があると弱いのです。アロンアルファの調達は今週末にするとして、HDDを読み込む方法については明日以降調べてみます。

残業時間の上限60時間、実現するか?

また労働関係で面白い記事が出ていたので紹介します。

headlines.yahoo.co.jp

「働き方改革」で残業時間の上限を月60時間、年720時間にするようです。現在36協定の特別条項で「特別な場合には残業時間を延ばすことができる」という労使協定がほとんどの会社で結ばれており、事実上残業時間は無制限になっています。

今までがひどすぎただけに、60時間に制限するというと一気に緩くなったような気がしますが、元々36協定では45時間が上限に設定されていることを考えるともっと少なくできるんじゃないのかな、という気もします。

新しい指針の下で残業時間は本当に減るでしょうか?

詳細を見てみると明らかにおかしな点があります。それは「繁忙期は月100時間まで残業を認める」という点です。現在厚生労働省は①「月の残業が100時間であること」と②「80時間の残業が2-6か月続くこと」を過労死ラインとして設定しています。

企業が繁忙期を理由に月に100時間の残業を架した時点ですでに①に抵触します。さらに翌月に60時間の残業を架した場合、②にも抵触します。ここまでは働かせていいよ、と政府が過労死ラインまで働かせるお墨付きを与えたようにしか見えません。

仮に新しい指針に従って従業員に残業をさせたとして、従業員がうつ病を発症した場合、「政府の指針に従って残業を架したから、うつ病と残業に相関性はない」なんて論法がまかり通ってしまうのではないでしょうか。

せっかく残業時間の上限を規制する、という目標を立ててもこのような例外を作るべきではないと思います。36協定に特別条項を作ったのと同様に、抜け穴を作ると意味がなくなってしまいます。

ちなみに100時間の残業ってどういうものでしょうか。10年近くも前ですが、私も新入社員のころ100時間ぐらいの残業をやったことがあります。家に着くのが11時を過ぎるとシャワーをして一日が終わりです。日常生活は本当に家と職場だけの往復だけになって、仕事のために生きているゾンビのような状態です。もう絶対にやりたくない経験です。今はどうか分かりませんが、丸の内では当時、不夜城と呼ばれる会社がいくつもありました。当時の私の取引先の担当者は激務ゆえに心身を壊して2年の間に3人変わりました。100時間の残業ってそういう世界なんです。

先進国の政府がこれを認めるって、日本の労働環境ってどうなってるんでしょうね・・・。しかもこれでも前より良くなったというから驚きです。もう一律例外なく30時間を上限として設定すればよいと思うのですが。

さらに、もう一つの問題点は表には上がってこないサービス残業です。実際にどの程度の企業が対象になるかは分かりませんが、私自身の体験からいって、サービス残業は世の中に横行していると思います。建前としては「調べもの」だとか「自己啓発」という形にして実際はバリバリ業務をやっているとか、自宅に仕事を持ち帰る、などのケースです。残業時間の上限を超えた分はサービス残業、となるのが今の時点で目に見えています。こういったものを厳しく規制していく必要があります。

それにしてもサービス残業をさせたことに対する雇用主の罰則が緩すぎる気がします。例えば大企業、トヨタとしましょう。トヨタの社員がスーパーで万引きをすればテレビで名前も報道されて懲役解雇になるのではないでしょうか。

サービス残業は従業員に与えるべき賃金を与えないという点では窃盗と同じようなものと思いますが、これで大々的に問題になったというケースはほとんど聞いたことがありません。なぜか企業がやることに対しては法は緩いんですよね。

ですから政府はサービス残業の実態を見ること、さらに罰則を強化してどんどん取り締まりを行うべきだと思います。「サービス残業」という名称も従業員が進んで無償奉仕したように聞こえるので、「賃金不払い労働強制」など、もっと実態を表した言葉に置き換えるべきだとも思います。

一応は残業時間の上限設定で良い方向に動くと信じたいです。後は社内の非効率、無意味な業務、中身のない儀礼的なサラリーマンルール(「いつもお世話になります」、「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」とかの挨拶。電話は3コール以内に取る、様と殿の使い分け・・・etc)を一掃すれば残業時間ももっと減らすことができるはずです。企業は自発的には変わらないものですから、こういったのも政府に主導してもらう必要があるんでしょうかね。何とも情けない話ですが・・・

耳をすませば、と

ジブリ3連続放送も今日で最後です。ナウシカ千と千尋ときて今日は耳をすませば、です。1995年の映画だから、比較的最近と思いつつ、なんともう22年前になるんですね。色調も何となく時代を感じさせてくれます。

次第に大人になっていく年令で、進路のことや恋愛のことで悩む中学生の気持ちをうまく表現していると思います。「結婚しよう!」、と恋愛映画としては最高の言葉で終わるわけですが、この二人がこの先どうなったかは分かりません。最後に二人で見る朝日が未来を照らし出していることを暗示しており、カントリーロードの優しい歌詞がすごくさわやかに映画を締めくくります。時間はかかっても二人は結ばれるものと信じています。この聖蹟桜ヶ丘を舞台にした景色の色彩が美しいですね。

この映画を見ると昔のことを思い出して自分もこんな恋愛したかったなぁ~、と羨ましくなるとともにこんなにかっこよくはないものの自分なりの恋愛なんかを思い出して懐かしいような気持ちになります。保健体育の教科書ではないですけど、思春期って後の自己形成を形作る重要な時間だと思います。もっと遊んでおけばよかった、勉強をしとけばよかった、友達を作っておけばよかった、恋愛をしておけばよかった、と多分誰もが後悔があります。だからこそ全力で夢に向かって向かっていく聖司と雫が輝いて見えるんだと思います。

もう一つ好きなシーンはお父さんが小説を書くことに没頭する雫を諭すときのセリフ、「人と違った生き方をするにはそれなりの覚悟と責任が必要だよ」です。決して怒るでなく、見捨てるではなく、雫のことを大人だと認めたように見えるんですね。だから雫もその後は両親の気持ちを理解して接することができるようになったと思います。

 いつみても良い映画です。

 

と、ここまで耳をすませばについて書いておいて、さらにお勧めなのが「海が聞こえる」です。こちらはなぜかテレビでやらないので知らない人も多いかもしれませんが、高知県の高校生の恋愛を描いた映画です。耳をすませばは少しファンタジー色がありますが、海が聞こえるはリアル路線です。高知県の進学校に通う拓と東京からの転校生で勝気すぎて高地になじめない里伽子の複雑な関係を描いた映画です。高知の美しい景色と高知弁(?)がリアルで生き生きとした高校生を描写しており、引きつけられます。同窓会でお酒を飲むシーンがすごく好きです。ぜひ、こちらも見てほしいです。